2月1日 年間パスポート券を今日から販売します。
このパスポートは、旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家の両施設でご利用いただけます。大正座敷の呈茶、四季折々の庭園、両家にまつわる様々な企画展示など、両施設の魅力を好きな時にじっくり楽しんでいただければ幸いです。
2種類の画像から選んでいただけます。発行日から1年間で、両館に何回でも入館できます。それぞれの施設は年4回の展示替えをします。
庭園では、四季を通じての景色や訪れる野鳥や様々な昆虫に出会っていただけます。歴史ある座敷で一服の抹茶などお楽しみください。
代金は、1000円になります(消費税込みです)。
2月4日 3館合同接遇研修会を持ちました。
私たちは、この旧長谷川治郎兵衛家や旧小津清左衛門家、原田二郎旧宅の業務委託を受ける前からガイドボランティアの養成講座を企画したり、実際に多くの講師を招聘したりして、エキスパートから学んできました。
1年が経つことから、私たち自身のスキルアップのため、高松講師をお招きしました。改めて、「プロ意識を持つ」「自分の目標(理想像)持つ」「最初の15秒ですべてが決まる」などの講義の後、ロール・プレイング(役割演技法)をしました。疑似体験を通した研修です。とても魅力的な研修になりました。
2月6日 ひな人形の展示の準備を始めました。
旧長谷川家では、館所蔵のものと飯南局舎 和みのお雛さまを展示します。今日から展示準備を始めました。
時期は、2月8日(土)~3月3日(火)です。ぜひ、ご覧下さい。旧小津清左衛門家でも展示をします。
2月5日 今日は、旧長谷川家の庭園の剪定と浄化槽の掃除がありました。
池の中島の松の枝は、長い長靴を履いて池に三脚を立てて剪定します。
冷たい中での作業を続けてもらいました。段々綺麗に整えられていきます。
浄化槽も点検と掃除をしてもらいました。
学芸部の襖もエアコンの暖房で傷むのを避けるために元あるものを保管し、入れ替えました。
2月8日 旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家でひな人形を飾りました。
旧長谷川家では、9組のひな人形を揃えました。特別展「長谷川家のお雛さま」として展示しています。(2月8日~3月3日まで)
飯南町横野のまちかど博物館「和み」から垣本館長にお世話になりました。
旧長谷川治郎兵衛家所蔵のひな人形も飾っています。
旧小津清左衛門家では、古いタイプの御殿飾を2組飾りました。今後、5段飾りをもう1組松阪歴史民俗資料館からお借りする予定です。
2月10日 職場合同研修と防火訓練を行いました。
職員全員参加でスキルアップの研修会を持ちました。はじめに伊藤さんから旧小津清左衛門家の説明の重要なポイントを学びました。
次は、青木さんから原田二郎旧宅の説明のアウトラインと原田家や原田積善会の業績や思いまでを踏まえた説明の極意に触れてもらいました。
最後に旧長谷川治郎兵衛家の家城さんから、長年に培われた経験からお客様の希望に添った説明の大切さを実際の例を交えて講義してもらいました。
2月10日 10時30分から防災訓練(火災を想定して)をしました。
松阪市中消防署から職員の方に避難誘導訓練の様子や消火についてのお話と消火器の扱いを学びました。
豪商のまち松阪観光交流センターの皆様にも参加をしていただき、文化財を守るための真剣な訓練をすることができました。
2月11日 旧小津清左衛門家のひな人形の飾を充実しました。
御殿作りのひな飾が4組揃いました。松阪市歴史民俗資料館から追加の2組をお借りしました。勘定場に2組を展示しました。
見世の間に置いていたひな人形は、風と日が当たるので向座敷の一番手前に移動しました。雛壇を増やしましたので豪華になりました。
4組は、大正時代と昭和の初期の貴重なものです。
2月11日 旧長谷川治郎兵衛家では祝日でしたが、庭園の木の剪定をしてもらっています。
庭園の剪定が始まって、6日目になります。
大きな木が多く背の高い松の木がたくさんあります。気温が低くくて大変ですが、青空の中でだんだん庭は綺麗になっていきます。
丁寧にやってもらっています。いつも、5人から6人の方に来てもらい2週間程の時間をかけてやってもらっています。
2月15日 原田二郎旧宅の紅梅が満開です。
今年は、暖冬で梅の花も満開です。蜜をめあてでしょうか。小鳥も来ます。赤い下に落ちた花びらも見事です。
あいにくの曇り空ですが、原田旧宅は四季折々の花が楽しめます。今は、スイセンも真っ盛りです。
2月16日 本年度2回目の接遇研修です。旧小津清左衛門家の向座敷で行いました。
1,CS(顧客満足)を考える。2,事前期待を越える。から入りました。今回も高松講師です。
応対の基本や窓口対応の基本の講義のあと、実際にそれぞれがやってみました。お互いに役割を決めて交互に練習するという満足度の高い研修になりました。
2月16日 昼からは、市民向けの「松阪学入門講座」の本年度最終回を行いました。
講師は、松阪歴史文化舎の門暉代司理事長です。「伊勢商人と茶の湯 -松阪社中と射和社中-」について、お話をいただきました。
旧長谷川家と射和の竹川家にある貴重な資料から江戸時代から近代にかけての社中の変遷が詳細にわかりました。
活発な質疑もあり、内容が深まりました。来年度は6月から、回数も多く講座を計画しています。次年度もよろしくお願い申し上げます。
2月18日 原田二郎旧宅で接遇研修の本年度最終回を持ちました。
今回も高松講師にお世話になりました。アクティブリスニングということで、①態度(目線・姿勢)②反応(うなずき・あいづち)③反復(要約)④質問などの講義のほか「みるみる本音の話しができる関係」の神髄を学びました。
力が付くと言われて、好評のロール・プレイング(役割演技法)をしました。3回の研修に全て参加している人は流石にスキルが向上しているのがよく分かりました。
2月20日 旧長谷川治郎兵衛家の庭の様子です。
スイセン(水仙)の花が盛りです。この水仙は、丈が短い種類です。
クチナシ(山梔子)は、染料や漢方薬として使用されますが、熟すと鳥の恰好の餌になります。これは、鳥に中身をついばまれ、外側だけが残ったクチナシです。
ハクモクレン(白木蓮)は、別名ハクレン、ハクレンゲとも呼ばれています。たくさんの蕾を付けています。春が、楽しみです。
2月23日 旧長谷川治郎兵衛家の庭園には、様々なツバキ(椿)が咲いています。
ピンクのワビスケ(侘助)は、今もたくさんのはなびらを池に落とし続けています。
膨らんだつぼみも少しずつ花が開いてきました。今のところ少しずつという開き方です。
一つの花に赤と白の混じり合った模様のツバキもあります。
派手さはないのですが、見飽きないツバキ(椿)もあります。
2月24日 光る飛び石を発見しました。
最初に発見したのは、旧長谷川治郎兵衛家の最後の番頭さん格にあたる家城さんです。戸締まりの確認をしてもらっている時、偶然発見しました。
肉眼で見ると微妙な角度でいくつか光ります。カメラで写そうとすると一つしか捉えることができません。
右端の小さな白い部分です。クリックして拡大して見てください。この飛び石は、市内の西にある堀坂山の石と言われています。石の中に入っている大きめの石英がライトの光に反射して光るようです。
一見の価値があります。
(なお、次の日。昼間に太陽の光でキラキラと反射することも発見しました。カメラでとろうとするとそのように光る特別に強い光を捉えることができません。おそらく、赤目防止のような機能が働くのか、それとも撮る側の腕に関係するのか挑戦を何度かしましたがうまくいきませんでした。撮影の巧みな人にお願いして、いつかアップしようと思っています。)
2月24日 原田二郎旧宅の庭の花がいろいろ咲いています。
白いツバキ(椿)の花が咲き始め、つぼみがたくさん付いています。
紅梅もまだ、次から次に花を開き続けています。
ヤツデ(八つ手)の花もこれから開く用意ができました。
クリスマスローズもけなげに花を付けています。
ヒイラギナンテン(柊南天)の花が咲き始めました。本来なら3月か4月でしょうが、今年は暖冬であるからでしょうか。また、この原田旧宅の庭は槙垣に囲まれているうえに、日当たりが良いからでしょうね。
2月26日 旧小津清左衛門家での小さな工夫です。
紙問屋の主人宅に相応しいものとしてミツマタ(三つ叉)の蕾のついたものを飾ってきました。何人かの職員が工夫していろいろと衝立や花台を用意して、現在はこのような展示になっています。
畳の縁が傷んできたので、今日から順次改装を始めました。
見学の皆様にはご不便をおかけしますが、畳の下を見ることが出来る機会であるとご理解をお願いします。大変、ご迷惑をおかけします。
とても良い畳の縁ですが残念ながらすり減って想像ができにくい状態です。実際はこれより損傷が酷いのもあります。
2月27日 旧長谷川治郎兵衛家の朝の庭の様子です。
ユキヤナギ(雪柳)の花がちらほらと咲いてきました。温かいこの冬の影響でしょうか。
クロッカスの花の蕾も見つけました。
大正座敷の前の苔も青々としてきました。
池のカモ(鴨)も1羽になってきました。
2月28日 いつも池の中にいた鴨が、今日は土の上を歩いていました。
至って不思議ではないのですが、旧長谷川治郎兵衛家の庭を歩く鴨を初めて見ました。11月20日に鴨が来てから、こんな姿は見たことがありませんでした。
飛来して以来、池の中の泳ぐ姿とたくさんの人がいて驚いて飛び立つ姿をみましたが、庭を行き来する姿は新鮮です。
カメラを向けるとどんどん奥に遠ざかって行きます。その動きもとても可愛いです。
3月7日 原田二郎旧宅の庭に松坂城の堀跡が分かる看板を置きました。
原田旧宅の庭は、松阪市教育委員会が発掘調査をし実際の堀の大きさがわかるところです。
松坂城を取り巻く堀の大きさを表示した看板が、17年ぶりに出てきました。それをいただいたので名称等が変わったところは下の表示をしました。
3月9日 旧小津清左衛門家のたたき(三和土)の補修をしました。
旧小津家の月曜日は、休館日です。この日、通り土間のたたきになっているところを直しました。長年の間に床がでこぼこになっていたところを左官屋さんにお願いすることになりました。
ところどころに低い穴が空いていて、小さな窪みに足を取られることがありました。本年度は幸い台風の被害に遭わなかったので、内部の補修に力を入れることができました。
穴がふさがり、安全になりました。入り口の仕上がりです。
たくさんの人が、見学する「万両箱」の前も安心です。
3月11日 旧小津清左衛門家の畳が出来上がってきました。
表座敷の畳の縁(へり)を替えました。この柄の見事さに目が奪われますが、実はこの3枚の畳が合わさったところをご覧ください。模様がピッタリと合わさっています。
これは、2枚の畳です。これも柄が見事に合わさって仕上がっています。日本の職人さんの技術の高さが偲ばれます。
3月11日 原田二郎旧宅では、たくさんの花が咲き始めました。
これは、バイモ(貝母)、またはアミガサユリ(編笠百合)といいます。花の内側には紫色の網目模様があることから、別名があります。薬用として咳止めや止血、解熱などにも用いられるそうです。
玄関の横のツバキ(椿)の花がたくさん咲き初めました。
サンシュユ(山茱萸 )または、ハルコガネバナ (春黄金花)といって、ウメやマンサクなどとともに春一番に花を開きます。鮮やかな黄色が印象的です。
ヒイラギナンテン(柊南天)です。春は黄色い花を咲かせます。夏になると黒っぽい実をつけ、秋になると葉を紅葉させます。
3月12日 東京2020オリンピックの聖火ランナーが旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家の前を走ります。
4月9日(木)の12時20分~14時20分ごろになりますが、交通の規制があります。お気を付けください。
また、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大防止ために応援の形もかわるかもしれません。指示があり次第お知らせします。
(新型コロナウイルス感染症拡大防止のため聖火リレーが中止になりました。とても残念ですが、コロナウィルスの感染拡大を最優先して阻止しなければなりません。)
3月13日 旧小津清左衛門家の前蔵を補修しました。
前蔵の破風の部分が傷んできました。日本家屋は小さな補修を加え大事になる前にメンテナンスをすることによって何百年も持ち続けることができます。
今回は破風の部分の浮き上がったところを昔の工法で修理しています。
工事の下でカタバミ(酢漿草・片喰・傍食)を見つけました。繁殖力が強く、なかなか根絶させることができないことから、武家の間では、家運隆盛・子孫繁栄の縁起ものとして家紋の図案として用いられました。10大家紋の一つです。
紫のカタバミもありました。日本の地方名には「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、「すずめぐさ」、「ねこあし」などがあり、180種類もあるそうです。小津家が植えたもののようです。
3月13日 旧長谷川治郎兵衛家の庭に春の兆しがところどころに見られます。
庭園の池には、睡蓮の若葉が少しずつ増えています。
アセビ(馬酔木)の漢字の名は、馬が食べると酔ったような状態になるところに由来します。春になると可愛い花を咲かせます。
3月16日 原田二郎旧宅の三和土(たたき)を補修しました。
月曜日のお客さんがみえない日に直してもらいました。床に穴ができて危険でしたのでこれで安心です。
旧小津清左衛門家では、壁の漆喰の部分を補修してもらいました。真ん中の一番表面の壁が綺麗に仕上がりました。
3月17日 玄関入った表座敷次の間に、今回は磯部絢子氏の作品を置きました。
「drops」 湿り気のある空気 遠くからきた土のにおい
ぽつ、ぽつと降り始めた雨
新日展東海展中日賞・新日春展奨励賞・飛騨高山臥龍桜日本画大賞展奨励賞受賞の方です。
3月18日 旧長谷川治郎兵衛家の展示替えをしました。
「俳人長谷川可同と餅舎コレクション」をテーマに6月14日まで展示をします。長谷川治郎兵衛 定則(さだのり)、俳号 可同(かどう)。南家に生まれ、本家11代を継ぎました。
木綿問屋のほかにガラス店を開設するなど経営の近代化を推し進めました。その他、俳句・日本画・漢学、茶の湯は裏千家の家元又玅斎(ゆうみょうさい)と円能斎(えんのうさい)に学びました。
この陶像は、明治時代のもので佐久間芳隣(ほうりん)作。松阪万古の前身の錦花山焼です。可同さんの勧めで「徳和焼」と改称されました。
「餅舎」は大正9年に建てられ、全国各地から収集した餅にちなむもの数千点を陳列公開しました。現在建物はないのですが、その収蔵品は蔵に収められています。
3月18日 旧長谷川家の庭の様子です。
池の睡蓮の若葉が開きはじめました。冬に全くなくなった葉っぱでしたが、少しずつ増え始めました。
ムスカリも満開になりました。 名前はギリシャ語の moschos(ムスク)だそうです。ジャコウ(麝香)のことです。花は、ブドウの実のようなので、ブドウヒアシンスとも言われます。
白い木蓮も盛りを迎えました。後ろに赤い木蓮もあります。
苔も青々としてきました。
この写真の真ん中にキジバトがいます。山鳩とも言われるのですが、羽根の模様がキジの雌の模様ににているところからこう呼ばれるそうです。
メダカも温かくなるとよく動くようになりました。
3月22日 1周年に向けて準備をしています。
旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家で獲れた綿の種も使いながら、来客者へのプレゼントを考えています。
綿繰り車にかけて実綿から種を一つひとつ取り出しています。
結構大きな音がするのですが、種がつぶれないできれいに取り出すことが出来ています。
東京日本橋の小津紙店さんの松阪木綿柄の和紙を使用して
12粒を入れた袋に綿の作り方を書いた説明書を入れ、700袋(なんと8400粒です)を用意をしました。
4月1日の1周年を迎える旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家、原田二郎旧宅に入館した方に記念のプレゼントをする計画です。
旧小津家では、新調した本家専用の暖簾(のれん)でお迎えする予定です。本家の「鱗久」の商標は明らかな特徴があります。4月1日からかけますのでぜひ違いを発見してください。
3月24日 旧小津清左衛門家で結婚式の前撮りの撮影がありました。
和服がよく似合う建物ということで、この施設を結婚式の前撮りの撮影に選んでもらいました。
お幸せなお二人に、周りもとても仕合わせな気分になりました。
カメラマンの方とスッタフの方、たくさんの方に来て貰いました。この後、殿町の御城番屋敷での撮影があるそうです。
3月24日 原田二郎旧宅では、庭木の剪定に来て貰いました。
殿町に良く似合う、槙垣も刈り込んでもらいました。
この大きな松の一番上を見て下さい。随分高いところからはじめてもらいました。
3月30日 庭園の蛙の上に乗っている灯篭の傾きを直しました。
傾きのでている灯篭を、危険防止のために直すことにしました。
以前は人力であったのが、今は機械によって働く人にも負担の少ない工法です。
不自然さのない立派な灯篭になりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿