(この木札には、「蘇民将来子孫家門」と書いてあります。昔、須佐之男命(すさのおのみこと)が、日が暮れ泊まるところに困っていると、貧しくとも心優しい蘇民将来(そみんしょうらい)が須佐之男命を自分の家に泊めて手厚くもてなしました。 須佐之男命は蘇民将来の行為に感謝し、「後の世に疫病(えきびょう)あらば、 汝、蘇民将来の子孫と云いて、茅の輪を以ちて腰に付けたる人は免れなむ。」 と言い残し去っていったと言います。以来、蘇民家は茅の輪のおかげで、疫病が流行ってもその災いから免れ代々栄えたそうです。その後 近畿や伊勢地方では、注連縄に魔除けとして「蘇民将来子孫家門」 の札を下げるようになったと言われています。
『備後国風土記』逸文にも、旅に出た武塔神(素戔嗚尊)が宿を請うたところ、富裕な弟の巨旦(こたん)将来は断ったが、貧しい兄の蘇民将来は宿に泊め歓待したため、茅の輪の護符を腰につけるように教えられ疾病を免れたとあります。)
旧小津清左衛門家の玄関前の注連縄飾りです。
(松阪しめ縄飾りの特徴は、「角(つの)」左側が太い株で、右側が穂先でそれぞれ天に向かっています。天に昇る龍や元気に跳ねるエビを表していると言われています。家の向きによっては、太陽の昇る方向に合わせて右を太くするものもあるそうです。
「ウラジロ」羊歯(シダ)の仲間です。裏が無く潔癖だという意味と白髪になるまで長生きを願う意味があると言われています。また、ウラジロには悪霊を祓う霊力が宿っていると信じられています。兜の前立に鉄で作ったウラジロが使われたこともあります。その他、葉柄の先に葉が左右向き合って出るため、夫婦和合の意味もあります。
白い紙は、「かいだれ」と言います。「掻い垂れ」と書きます。神事や農耕儀礼に用いる紙で「紙垂(しで)」「弊(しで)」「「御幣(ごへい)」とも言うそうです。雷光や稲妻をイメージして作られています。神域にやってくる邪悪なものを追い払うという意味合いがあります。また、水を表し不浄を清めるという意味を表すそうです。
「稲わら」は、収穫の喜びと新しい年の作祈願のため神に捧げると言います。)
これは原田二郎旧宅の注連縄飾りです。それぞれは、松阪独自の「松阪飾り」です。なお、伊勢の風習で1年間玄関に飾ります。
(「橙:だいだい」は、名前が「代々」に通じるところから縁起の良い果物とされ、子孫の繁栄を願います。
「ゆずり葉」は、新芽が出てきて葉っぱが大きくなった後に古い葉っぱが落葉する特徴から、子どもの成長を見届けてからその場所を譲り渡すようでそれが世代交代が上手くいき家が長く続くことに例えられます。花言葉に、世代交代、若返り、譲渡。縁起の良い木として扱われています。)
伊勢明和町北藤原の初日の出です。鳥羽の島と答志島の間から太陽が上りました。この間、数分間の太陽の動きがありました。神々しい光に包まれました。
この写真は7時7分の様子です。拡大しないとみえませんが、左の三角の島が、三島由紀夫の代表作の一つで、何度も映画化された小説『潮騒』の舞台になった神島です。
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