2023年12月28日木曜日

12月24日 松阪学入門講座を岡寺山継松寺で持ちました

第6回の講座は、現地学習ということで岡寺山で持ちました。柏木御住職に「岡寺山継松寺の歴史と文化財」ということでお話をしていただきました。

このお寺は、聖武天皇の勅願により行基菩薩が創建されたと言います。また、日本最初の厄除観音の霊場でした。非公開の室町時代の普賢延命菩薩像や曽我蕭白筆 雪山童子図(そがしょうはく せっせんどうじず)をガラス越しでなく目の前で見ることができたり、伊勢寂照寺の住職の月僊の作品を堪能したりしました。
地蔵堂には、2011年の東日本大震災の岩手県陸前高田市の松で造られた慰霊と復興祈願のお地蔵さまが安置されています。東京藝術大学名誉教授の藪内佐斗司氏が高田の町とご縁のあった日本各地に奉納し続けている一体が松阪にもありました。

籔内氏によると「いつどこで大震災が起きても不思議でない地震列島に住む私たちは、大震災に対する備えとともに、万が一地震が発生しても、日本中が一致団結して、強く前向きに克服していく心構えが必要であることを、高田の松が姿を変えたお地蔵さまが教えてくれることを願っています。」とのことです。

 
 
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