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2020年1月1日水曜日

令和2(2020)年1月1日 謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
旧長谷川治郎兵衛家の前は、元旦なので人通りが少ないのですが、とてもよいお天気に恵まれました。(少し青色がとんでしまいました。)  

旧小津清左衛門家の前は、伊勢神宮に向かう旧伊勢参宮街道です。時々県外の車が通ります。

 
こちらの注連縄(しめなわ)にも「蘇民将来子孫家門」「七福即生」「七難即滅」の木札を掲げました。 
 
原田二郎旧宅は、槙の生け垣が綺麗な殿町にあります。青空の素敵な元日です。 
 
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 
 
 
 
 

1月4日 同志社大学京都茶文化研究センターの宮武先生に調査に来ていただきました。
江戸の三十間堀の材木商で多くの名物茶道具を収集した鳥羽屋に関する調査研究をされています。
 
旧長谷川治郎兵衛家から江戸時代に江戸の道具商である竹本五兵衛を経て鳥羽屋に伝わった作品があります。多くの示唆をいただきました。今後の研究成果が楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
1月11日 松阪伝統文化華道子ども教室の新年の生け花教室がありました。
小学生から中学生が参加して毎月2回土曜日に練習をしています。その成果を発表する機会です。旧長谷川治郎兵衛家の離座敷で公開しています。

色とりどりの花があって、とても良い香りが漂っています。ぜひ、一度ご覧下さい。見事なできばえです。公開は、11日から13日の3日間です。
 
 
 
 
 
 
 
  
1月11日 侘助(ワビスケ)の花が水面に浮かんでいます。 
侘助は椿(ツバキ)の仲間です。その中の「太郎冠者(タロウカジャ)」という品種で、別名「有楽椿(ウラクツバキ)」とも呼ばれています。
 
咲いている花も綺麗ですが、水面に浮かぶ姿も風情があります。
 
旧長谷川治郎兵衛家の回遊式の庭園の池にその様子を見ることができます。
 
 


 
 
 


 
1月12日 今日は、旧小津清左衛門家の向座敷(むかいざしき)で古文書講座がありました。
講師は、中北尚古堂さんです。前回の襖の裏張りから剥がした文書を使用して新たに裏打ちの工法を学びました。
 
糊を付けたり、霧吹きをしたりしても墨で書かれた文字は、滲(にじ)みません。改めて日本の和紙と墨の素晴らしさをしりました。この作業をすると古い文書が復活します。見違えるほど立派な文書になりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
1月12日 旧長谷川治郎兵衛家の庭園の池の侘助(ワビスケ)の花びらが増えて、またまた風情が増しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
1月16日 原田二郎旧宅の水仙(スイセン)が咲きはじめました。
発掘調査で松坂城の堀があった堀跡にそってスイセンがたくさん植えてあります。その花が咲き始めました。
 
八重咲きのものもあります。これからが見頃になります。原田二郎旧宅は、無料で入館できます。どうぞ、ご来館ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1月16日 旧小津清左衛門家では、展示替えが済みました。
 今回は、津嶋屋竹内(たけのうち)家の展示です。寄贈されたエアコンのお陰で温かい展示室の中で見学ができます。このお家は、江戸通油町(日本橋大伝馬町)で木綿・小間物・蝋燭(ろうそく)等を 本石町(日本橋)で扇子を商う店を構えました。
 
2代目の主人が、今の愛知県津島市の神社のお嬢さんと結婚し松坂の中町に住み屋号を津嶋屋としたとあります。5代の時から、木綿問屋となり今の群馬県下仁田にも店を出しています。
 
大判が入っていた珍しい瓦の材質で作った千両箱です。10代目の時には、松坂の町の大年寄に任じられ安政5(1858)年には紀州藩の松坂御為替組に加入しています。
竹内家の中には、本居宣長に和歌を学び文芸の分野で活躍した当主もいました。
 
松阪ケーブルテレビや三重テレビの取材がありました。多くの人にぜひご覧いただきたいと思っています。4月5日(日)までです。
 
 
 
冬季企画展「木綿商 津嶋屋竹内家のあゆみ」開催中です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1月18日 松阪ガイドボランティア友の会の新年の月例会に参加させてもらいました。
昨年10月~12月にかけて多くの県外の観光客の方を旧長谷川治郎兵衛家に案内してもらいました。その御礼にお邪魔させて戴きました。毎月会員の研修と意見交流会を松阪公民館で開催してみえます。
 
三好会長のもと「心からのおもてなしを大切に」人を大切にするガイドをされている団体です。松阪の歴史や文化をこれからも共に市民の方や観光客等多くの方々にお伝えすることができれば幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
1月19日 今日の松阪学入門講座は、日本福祉大学の曲田浩和先生にしていただきました。
「干鰯問屋 小津与右衛門家」についてのお話でした。江戸での商売名を「湯浅屋与右衛門」、深川の「銚子場」(干鰯の取引場)を持っていました。
 
 深川に移る前の江戸小網町三丁目(日本橋小網町)の土地は、旧長谷川治郎兵衛家に縁の深い地でした。また、滝沢馬琴の支援者の小津久足を出したり映画監督の小津安二郎のお父さんが江戸店の支配人という関係があったりした家でもあります。商売と文化芸術を両立させた大商人という意味がよくわかりました。
 
 
 
 
 

 
 
1月24日 フランスからマルゴーさん(Ms.Margaux )とジョリーさん(Ms.Julie)に来てもらいました。
ファムトリップ(Familiarization Trip)、モニターツアーとも下見招待旅行ともいわれるものです。三重県の主催で旧長谷川治郎兵衛家にも来ていただきました。松阪もめんの機織り体験をしてもらいました。
 
350年間火災にあってない旧長谷川家のお守りの「火用心」の木版印刷体験の板木と道具や印刷した和紙も見てもらいました。
 
次に、旧長谷川家の当主と裏千家の家元とが非常に親しい関係であったことから呈茶を毎日していますので、抹茶を飲んでもらいました。
 
庭園の池には、今日は鴨が5羽来ていました。庭に商売信仰の神社があることなど驚いてもらいましたが、フランスの雑誌には何を記事にしてもらえるのか楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
1月25日 JRのさわやかウォーキングがありました。
新春キャンペーン「豪商のまち松阪で開運の神様めぐり」という企画でした。原田二郎旧宅がコースに入っていましたのでいつもの9倍の入館者でした。
 
たまたまお聞きしたところ、名古屋や大阪からのお客様でした。風もなく、穏やかな絶好のウォーキング日よりでした。
 
「豪商のまち松阪観光交流センター」では、「松阪の深蒸し煎茶」と「鈴鹿山麓の伊勢本かぶせ茶」を無料で振る舞ってもらいました。今回のJRのさわやかウォーキング参加者は、680名だったそうです。
 
 
 
 
 
 
 

 
1月29日 NHKの報道局の社会番組部の取材がありました。
旧長谷川治郎兵衛家の内部も案内させていただきましたが、松阪の特長的なところを僅かの時間で放送します。特に、表の様子を撮影してもらいました。
 
「ニュース シブ5時」の2月6日(月)、4時45分ごろの放送だそうです。初午まつりの「松阪宝恵かご道中行列」の紹介の中で一緒に放映してもらうとのことです。
 

 
1月31日 ミツマタ(三又・三枝・幸草)を旧小津清左衛門家に飾りました。
和紙の原料であるこの植物は紙問屋だった旧小津清左衛門家に相応しいうことで、知人からいただきました。
 
ミツマタが縁起の良い吉兆の草と言われ「幸草(サキクサ)」とも呼ばれたと言われています。春早く花をつける植物です。「先草(サキクサ)」とも「幸草(サキクサ)」とも言わる所以です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1月31日 第十四回 「松阪まちなかお雛さま祭り」と同時期にお雛さまを展示します。
毎年、ミズ・ネットワーク松阪の皆さんが、松阪市中心市街地一帯のお店などでお雛さまを展示していました。今回は旧長谷川治郎兵衛家や旧小津清左衛門家も一緒の時期に展示をします。
 
旧長谷川家では、館所蔵のものと飯南局舎 和みのお雛さま
合計7台、旧小津清左衛門家には飯南局舎 和みのお雛さま2台を飾ります。
時期は、2月8日(土)~3月3日(火)です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 

2019年12月1日日曜日

12月1日 いよいよ師走です。旧長谷川治郎兵衛家でも商品を扱うようにしました。
玄関を入った直ぐ左側です。正式名は、「表座敷次の間」と言います。

クリアファイル「大伝馬町繁栄の図」330円と日本橋名所案内図330円を置いています。日本橋(東京)小津和紙さんの商品です。
 
 
また、「松阪実業大勉強家案内双六(すごろく)」という市街の旧家が乗っている一覧図(双六)550円があります。そのほかに『松阪のお宝発見』という、「市民文化遺産」として「古い建物」「城下町と寺社文化」「偉人・先人たち」「名木・古木」やまつさか散策マップが入っている小冊子700円を扱っています。
 
 
 
 
12月3日 松阪もめんのツリーを用意してもらいました。
スッタフの小さな心遣いが、見えるようです。
 
庭の紅葉も心を豊かにしてくれます。 
 
庭園の一輪の山茶花(サザンカ)も、また趣を感じます。
 
 
 

 
12月4日 今日は、メジロを見ました。
これは、原田二郎旧宅で椿(ツバキ)にたくさん来ていた目白(メジロ)の一匹を捉(とら)えました。

椿(ツバキ)の蜜を吸っているようです。旧長谷川家にもいたのですが、椿の木から大木の楠の木(クスノキ)に移って行き撮れませんでした。
 
旧長谷川家では、鴨(カモ)が20羽も飛来しました。今までで最高の数です。
 
また、松阪ケーブルTVの撮影もしてもらいました。四季折々の旧長谷川家や旧小津家、原田旧宅の様子を一年間を通じて撮ってもらいます。
 
 
 
 
 
 
 
12月7日 旧長谷川治郎兵衛家の紅葉が最高の時期になりました。

庭園の紅葉が色付き、空中から見るととても素敵に見えます。
  
いつも見ている風景も視点を変えると趣きが一変します。今週は翡翠(カワセミ)を見ました。なんとか映像に取りたいと思っているのですが、これがなかなか難しいです。
 
建物の間の木々も段々と彩りを増しています。
 
ぜひ、旧長谷川家へお立ち寄りください。
 
 
 
 
 
 
 
12月8日 未生流の作品を展示してもらいました。かなり大きくて立派です。
この地域の未生流の研修会があり、大阪からお越しいただいた山出忠甫講師に来ていただきました。未生流は、江戸文化年間に流祖・未生斎一甫氏が創流したいけばなの流派です。
 
未生斎一甫氏は、あるがままの自然がただ尊いのではなく、人の手を介することで更なる本質的な美を表現することこそいけばなの本義であるという「虚実等分」を称え、また、幾何学的理論に基づいた花形の中に東洋哲学を融合させることで、それまでのいけばな理論を体系づけたといいます。ぜひ、一度旧長谷川家の玄関を入った左側に展示してありますのでご覧いただければ幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
12月8日 旧小津清左衛門家の向座敷(むかいざしき)で古文書講座を開きました。
講師は、NPO法人松阪歴史文化舎の門理事長です。今回は、襖の裏張りを剥がす作業を学びました。
 
この作業は、水を霧吹きで丁寧に与え、一枚一枚ずつ剥がします。
 
様々な文書がでてくると一層、熱が入りました。楽しい時間があっという間に過ぎて行きました。
 
 
 

 

12月11日 旧長谷川家の庭園の紅葉の様子をアップします。
日々変化するこの季節の様子を見て下さい。
 

楓(カエデ)や満天星躑躅(ドウダンツツジ)も、生えている所や太陽があたる場所により色が微妙に違います。
 

緑だった葉が変化し始め、緑の松とコントラストが面白く感じます。
 

 
青空でしたが、腕とカメラの問題で青が飛んでしまったようです。
 

四季折々の様子を変える満天星躑躅(ドウダンツツジ)もこの庭にたくさんある意味が理解できました。
 
 
 
 
 
 
12月11日 この日は、青河原鶸(アオカワラヒワ)を見ました。
百日紅(サルスベリ)の枝に4羽から5羽いました。一瞬に2羽になりましたが、カメラに収めることができました。
 
CanonのIXY650で撮ったのですが、次回はSONYのα6000で望遠レンズを使ってもっと綺麗に撮りたいと思っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
12月15日 今日は「第6回 松阪学入門講座」を行いました。
講師は、松阪市郷土資料室 杉本喜一氏です。「津嶋屋竹内家の歴史と性格」というテーマでお話をしてもらいました。

松阪市西之庄町の竹内氏所蔵の系図等の資料に基づいての話しでした。現物資料をも見ることができました。
 
興味深い、貴重な資料を見ることができました。
 
 
 
 
 
 

 
12月17日 旧長谷川治郎兵衛家の展示替えをしました。
冬季企画展「長谷川家の信仰と年中行事」を今日から令和2年3月15日まで開催します。「吉例用硯筆」や「正月用盃」「正月用組重「鯛之図 」「若水桶」「恵比寿講用算盤」「三福神之図 」「高蒔絵盃と盃台」など長谷川家の収蔵品を展示しました。
 
菩提寺の清光寺さんのことや寄付・祝い事・土蔵修理の費用などを記した『永覚帳』や日ごとの年中行事の内容を書いた『家政暦』、祈祷札を展示しています。
 
魚町一丁目が所蔵する宇田荻邨の「大山祇命(おおやまづみのみこと)境内之図」もお借りしました。本年度4回目の展示替えです。
 
 
 
 
 
 
 
 
12月18日 職場での研修を行いました。
職場でのスキル向上のためパソコン講座をもちました。特に事務をする上で必要な計算ソフトの初級から応用コースです。それぞれの課題に対しての基礎から上級コースを一人一人の習得度合いに応じて解説と実践を行いました。
 
講師は、パソコン機器に堪能な大山事務局長です。基本的な講義を受けた後、一人一人のスキルに応じて適宜実践の時間を取ってもらい、休憩も惜しんで2時間タップリの充実した時間を過ごしました。因みにプロジェクターは自動補正が効く最新の小型軽量のものを使いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
12月20日 今日は、50周年を迎える京都テレビとサンテレビの取材がありました。
京都テレビは京都府を放送対象とし、サンテレビは兵庫県と大阪府をはじめ近畿広域を放送対象地域としているそうです。

令和最初の初詣をテーマにお伊勢参りに近鉄沿線の松阪市に立ち寄ってグルメや体験を紹介する番組です。
 
海老澤 佳奈さんに来て貰いました。松阪もめんを着て市内を散策し、豪商の街 松阪観光交流センターや御城番屋敷、松坂城跡を巡ったあと寄ってもらいました。
 
サンテレビは、令和2年1月9日(木)16:00から放送です。京都テレビは、令和2年1月11日(土)10:30分からの放送です。松阪の他、斎宮歴史博物館といつきのみや歴史体験館と伊勢は、おはらい町と伊勢神宮参拝をする予定だそうです。
 
 




 
12月21日 席主 筒井宗紘先生に依る松阪茶道協会の発会「記念 茶会」が旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家で開催されました。
筒井氏は、「近江商人と同様に世間周知の松坂商人の代表と言えば呉服商の越後屋三井一族、その一方、江戸で活躍したのが太物商の長谷川・小津・長井一族でありました。三井は、表千家の支援者となり、長谷川・小津・長井家は、裏千家の支援者となって、その発展に寄与してまいりました。」と言います。

今回、大徳寺や前田家、徳川家など伝来の貴重なお道具をお持ち戴きました。
 
「高校生レストラン」で有名になった三重県立相可高校食物調理科の30名のみなさんにも点心を担当していただきました。
  
旧小津清左衛門家では、表千家担当の薄茶席を設けてもらいました。
 
香合は長谷川六有造の橙、水指は野々村仁清。茶碗は、「御本伴使」「瑞祥詩文」、川喜多半泥子の「絵唐津」等も和運堂様に用意してもらいました。 
 
旧小津清左衛門家では、「松阪商人の茶の湯」の展示も見学してもらいました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
12月22日 松阪市のCM制作に松阪高等学校の生徒が臨みました。
旧小津清左衛門家を見学し、豪商のまち観光交流センターの2階のジオラマから江戸時代の松阪の町を想像し映像作品の資料を収集しました。 
 

「館内や外観の動画と写真を撮影して、学校の授業で利用し、松阪市の広報活動での公開をめざす」とのことです。旧長谷川治郎兵衛家では、大正座敷の欄間の技術の高さに興味をもってもらいました。
 
展示場になっている大蔵の中で、千両箱の重さに全員が挑戦しました。
 
庭園では、「Matusaka Free Wi-Fi」のPR動画の撮影ということでその演技を撮影しました。
 
 
 
 
 
 

 
12月24日 本居宣長の母、勝さんの生家の所有者である鵜川さんに来てもらいました。
資料の閲覧申請を出してもらい、宣長の母の実家の村田家の資料を調べてもらいました。村田一族は京や江戸で木綿やお茶などを商う商家でした。豊かな経済力を誇り、北村季吟の門人となる人や垂加神道者、浄土宗の高僧などを出しています。

連綿と続く、日記と手紙の遣り取りから年時を特定し、当時の村田家の様子を紐解きます。

近々、発表される論文には新たな視点で多くの示唆に富む江戸時代の富商の村田孫兵衛家のいくつかの課題が明らかにされます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
12月24日 庭園の紅葉も散り始め、その落ち葉も風情を醸し出しています。
庭を埋め尽くす程のたくさんの落ち葉ですが、しばし掃除をする手を止めてもらいました。

掃き清めた所にも、風が吹くと直ぐ舞い降りてきます。
 
落ち葉の絨毯といいますが、今まさにその時でしょうか。
 
枝にとどまっている時も素晴らしいのですが、また異なった趣があります。

ゆっくりと、ぜひこの風情を楽しみに足をお運びいただければ、幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
12月26日 第4回目の展示替えのチラシを作りました。
現在、旧長谷川治郎兵衛家では、「長谷川家の信仰と年中行事」の展示中です。 
 
旧小津清左衛門家では、「松阪商人の茶の湯」から新年16日からは、「木綿商 津嶋屋竹内家のあゆみ」を展示します。
なお、原田二郎旧宅は「原田二郎と佐々木弘綱・信綱父子」を展示しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
12月26日 旧長谷川治郎兵衛家の展示替えをしました。
台風で延びたお茶会がありましたので、一部前回の茶の湯関係の資料を残してありました。それもすっかり、替えました。

長谷川家で、代々受け継がれてきた行事があります。先ず、商売繁盛を願う商家にとって重要な恵比寿講と土地の神である山の神を祀るものです。
 
長谷川家の正月飾りを再現しました。
 
 
 
山の神の時の使用する道具類です。後ろのパネルには、庭園で行われていた山の神の時の様子等を展示しています。
 
 
 
 
 
 
 
12月26日 注連縄(しめなわ)に枯れ葉のようなものがいました。
右端にまさしく「枯れ葉」と見間違う4㎝程のものでした。
 
どう見ても枯れ葉に見えます。調べてみると「アカエギリバ」というガの仲間です。「アケビコノハ」に似ていますが、大きさと羽根を広げたときの模様が異なっています。
 
動いて初めて生物であることがわかりました。驚きの発見でした。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
12月28日 令和元年 最後の子ども華道教室と子ども茶道教室がありました。
旧長谷川治郎兵衛家の離座敷で今年最後のお花教室がありました。

今回は、お正月に飾るお花のお稽古でした。それぞれのお家(うち)でお正月準備が整うことでしょう。
 
旧小津清左衛門家の向座敷では、抹茶のお稽古です。
 
1月の初釜にむけて、熱心に学んでいました。作法と姿勢が少しずつ身に付いていくのが伝わりました。
 
 
 
 



 
 
 
12月29日 お正月を迎える用意が整いました。
今日は、仕事納めでした。正月を迎える準備を確認しました。
 
代々の番頭さんが、用意をします。伊勢の地では、古くから疫病を除くためと邪気を払うため、また一家の繁栄をお祈りして一年中注連縄を玄関に飾ります。木札には「蘇民将来子孫家門」「七福即生」「七難即滅」とあります。
 
火と竈(かまど)の神として荒神(三宝荒神)様をまつります。年末に柳の枝に黄と白の餅花を付け、細い注連縄を飾って、「御竈神」の木札を吊し鏡餅を供えます。
 
歳徳神(としとくしん)様は、その年の福徳を司る神です。長谷川家では「大座敷」の前の坪庭にまつります。松の木に数本の松の枝を巻き付け「御歳徳神」と記した木札と「つぼ」と呼ばれる藁(わら)で作ったものを吊します。