桃の花をメインに春めいた雰囲気と気温の中で集中してできました。
旧小津清左衛門家の向座敷では、裏千家のみなさんの指導でお茶の稽古がありました。
コロナ禍の時期なので、いつもより人数を絞って稽古をしています。
これは、旧長谷川家の雛人形です。調度品の一つ一つに小さな金具が丁寧に取り付けてある精巧な作りのものです。色褪(あ)せのない衣装は、購入した当時のままに保たれています。
今日は、欄間を直す工事に入ってもらいました。長年の歪みで左の枠が緩んだようです。
実際は、天井の上の支えの木が緩んでいるようでした。県の文化財の担当官や市の文化財担当の協力で調整を進めてもらいました。
準備も入れると2日間の工事でした。
旧小津清左衛門家の取材もしてもらいました。コロナ禍でお客さんは少ないのですが、感染者がほとんどない市内の方に来て頂ければ幸いです。感染対策をしながらお待ちしています。
昼からは、中日新聞さんに来てもらいました。内裏様の位置によって関東風と関西風があります。
左を上座とする日本古来の考え方(京都・関西風)と明治以降西洋の考え方が入って右を上とする(関東風)ものです。旧小津家は、5組があります。
旧長谷川家は10組。旧小津家は5組。原田旧宅は1組で総合計16組の華やかな雛人形です。
飯南局舎「和み」と松阪市歴史民俗資料館にご協力をいただきました。また、20日から始まる松阪市中心商店街及び中心市街地の「第15回松阪まちなかお雛さま祭り」の一環として「ミズ・ネットワーク松阪」さんと連携しています。
旧小津家のものは、この15組の中で一番古いものを並べています。
子どもの健やかな成長を願って飾る雛祭りです。伊勢(松阪)商人の佇(たたず)まいの中でのひな飾りをご堪能ください。3月3日まで開催します。
旧長谷川家は、数多い江戸店持ち伊勢商人の中でも、いち早く江戸に出て成功を収めた松阪商人屈指の豪商です。江戸の大伝馬町に5軒の店を構えた木綿商でした。
長谷川家の経営方法は、当主は松阪に居住しながら店々の人事権を掌握し江戸店経営は一切を支配人に任せていました。今回、長谷川家に残る近世から近代にかけての商業道具や商業資料を通して江戸の店の経営や商業活動を紹介しています。
とても寒い日でしたが、風がなかったのが幸いでした。たくさん映像はとってもらいましたが、さて実際の放映はどうでしょう。楽しみです。