12月1日 いよいよ師走です。旧長谷川治郎兵衛家でも商品を扱うようにしました。
玄関を入った直ぐ左側です。正式名は、「表座敷次の間」と言います。
クリアファイル「大伝馬町繁栄の図」330円と日本橋名所案内図330円を置いています。日本橋(東京)小津和紙さんの商品です。
また、「松阪実業大勉強家案内双六(すごろく)」という市街の旧家が乗っている一覧図(双六)550円があります。そのほかに『松阪のお宝発見』という、「市民文化遺産」として「古い建物」「城下町と寺社文化」「偉人・先人たち」「名木・古木」やまつさか散策マップが入っている小冊子700円を扱っています。
12月7日 旧長谷川治郎兵衛家の紅葉が最高の時期になりました。
庭園の紅葉が色付き、空中から見るととても素敵に見えます。
いつも見ている風景も視点を変えると趣きが一変します。今週は翡翠(カワセミ)を見ました。なんとか映像に取りたいと思っているのですが、これがなかなか難しいです。
建物の間の木々も段々と彩りを増しています。
ぜひ、旧長谷川家へお立ち寄りください。
12月8日 未生流の作品を展示してもらいました。かなり大きくて立派です。
この地域の未生流の研修会があり、大阪からお越しいただいた山出忠甫講師に来ていただきました。未生流は、江戸文化年間に流祖・未生斎一甫氏が創流したいけばなの流派です。
未生斎一甫氏は、あるがままの自然がただ尊いのではなく、人の手を介することで更なる本質的な美を表現することこそいけばなの本義であるという「虚実等分」を称え、また、幾何学的理論に基づいた花形の中に東洋哲学を融合させることで、それまでのいけばな理論を体系づけたといいます。ぜひ、一度旧長谷川家の玄関を入った左側に展示してありますのでご覧いただければ幸いです。
12月8日 旧小津清左衛門家の向座敷(むかいざしき)で古文書講座を開きました。
講師は、NPO法人松阪歴史文化舎の門理事長です。今回は、襖の裏張りを剥がす作業を学びました。
この作業は、水を霧吹きで丁寧に与え、一枚一枚ずつ剥がします。
様々な文書がでてくると一層、熱が入りました。楽しい時間があっという間に過ぎて行きました。
12月11日 旧長谷川家の庭園の紅葉の様子をアップします。
日々変化するこの季節の様子を見て下さい。
楓(カエデ)や満天星躑躅(ドウダンツツジ)も、生えている所や太陽があたる場所により色が微妙に違います。
緑だった葉が変化し始め、緑の松とコントラストが面白く感じます。
青空でしたが、腕とカメラの問題で青が飛んでしまったようです。
四季折々の様子を変える満天星躑躅(ドウダンツツジ)もこの庭にたくさんある意味が理解できました。
12月11日 この日は、青河原鶸(アオカワラヒワ)を見ました。
百日紅(サルスベリ)の枝に4羽から5羽いました。一瞬に2羽になりましたが、カメラに収めることができました。
CanonのIXY650で撮ったのですが、次回はSONYのα6000で望遠レンズを使ってもっと綺麗に撮りたいと思っています。
12月15日 今日は「第6回 松阪学入門講座」を行いました。
講師は、松阪市郷土資料室 杉本喜一氏です。「津嶋屋竹内家の歴史と性格」というテーマでお話をしてもらいました。
講師は、松阪市郷土資料室 杉本喜一氏です。「津嶋屋竹内家の歴史と性格」というテーマでお話をしてもらいました。
松阪市西之庄町の竹内氏所蔵の系図等の資料に基づいての話しでした。現物資料をも見ることができました。
興味深い、貴重な資料を見ることができました。
12月17日 旧長谷川治郎兵衛家の展示替えをしました。
冬季企画展「長谷川家の信仰と年中行事」を今日から令和2年3月15日まで開催します。「吉例用硯筆」や「正月用盃」「正月用組重「鯛之図 」「若水桶」「恵比寿講用算盤」「三福神之図 」「高蒔絵盃と盃台」など長谷川家の収蔵品を展示しました。
菩提寺の清光寺さんのことや寄付・祝い事・土蔵修理の費用などを記した『永覚帳』や日ごとの年中行事の内容を書いた『家政暦』、祈祷札を展示しています。
魚町一丁目が所蔵する宇田荻邨の「大山祇命(おおやまづみのみこと)境内之図」もお借りしました。本年度4回目の展示替えです。
12月18日 職場での研修を行いました。
職場でのスキル向上のためパソコン講座をもちました。特に事務をする上で必要な計算ソフトの初級から応用コースです。それぞれの課題に対しての基礎から上級コースを一人一人の習得度合いに応じて解説と実践を行いました。
講師は、パソコン機器に堪能な大山事務局長です。基本的な講義を受けた後、一人一人のスキルに応じて適宜実践の時間を取ってもらい、休憩も惜しんで2時間タップリの充実した時間を過ごしました。因みにプロジェクターは自動補正が効く最新の小型軽量のものを使いました。
12月20日 今日は、50周年を迎える京都テレビとサンテレビの取材がありました。
京都テレビは京都府を放送対象とし、サンテレビは兵庫県と大阪府をはじめ近畿広域を放送対象地域としているそうです。
令和最初の初詣をテーマにお伊勢参りに近鉄沿線の松阪市に立ち寄ってグルメや体験を紹介する番組です。
海老澤 佳奈さんに来て貰いました。松阪もめんを着て市内を散策し、豪商の街 松阪観光交流センターや御城番屋敷、松坂城跡を巡ったあと寄ってもらいました。
サンテレビは、令和2年1月9日(木)16:00から放送です。京都テレビは、令和2年1月11日(土)10:30分からの放送です。松阪の他、斎宮歴史博物館といつきのみや歴史体験館と伊勢は、おはらい町と伊勢神宮参拝をする予定だそうです。
12月21日 席主 筒井宗紘先生に依る松阪茶道協会の発会「記念 茶会」が旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家で開催されました。
筒井氏は、「近江商人と同様に世間周知の松坂商人の代表と言えば呉服商の越後屋三井一族、その一方、江戸で活躍したのが太物商の長谷川・小津・長井一族でありました。三井は、表千家の支援者となり、長谷川・小津・長井家は、裏千家の支援者となって、その発展に寄与してまいりました。」と言います。
今回、大徳寺や前田家、徳川家など伝来の貴重なお道具をお持ち戴きました。
「高校生レストラン」で有名になった三重県立相可高校食物調理科の30名のみなさんにも点心を担当していただきました。
旧小津清左衛門家では、表千家担当の薄茶席を設けてもらいました。
香合は長谷川六有造の橙、水指は野々村仁清。茶碗は、「御本伴使」「瑞祥詩文」、川喜多半泥子の「絵唐津」等も和運堂様に用意してもらいました。
旧小津清左衛門家では、「松阪商人の茶の湯」の展示も見学してもらいました。
12月22日 松阪市のCM制作に松阪高等学校の生徒が臨みました。
旧小津清左衛門家を見学し、豪商のまち観光交流センターの2階のジオラマから江戸時代の松阪の町を想像し映像作品の資料を収集しました。
「館内や外観の動画と写真を撮影して、学校の授業で利用し、松阪市の広報活動での公開をめざす」とのことです。旧長谷川治郎兵衛家では、大正座敷の欄間の技術の高さに興味をもってもらいました。
展示場になっている大蔵の中で、千両箱の重さに全員が挑戦しました。
庭園では、「Matusaka Free Wi-Fi」のPR動画の撮影ということでその演技を撮影しました。
12月24日 本居宣長の母、勝さんの生家の所有者である鵜川さんに来てもらいました。
資料の閲覧申請を出してもらい、宣長の母の実家の村田家の資料を調べてもらいました。村田一族は京や江戸で木綿やお茶などを商う商家でした。豊かな経済力を誇り、北村季吟の門人となる人や垂加神道者、浄土宗の高僧などを出しています。
連綿と続く、日記と手紙の遣り取りから年時を特定し、当時の村田家の様子を紐解きます。
近々、発表される論文には新たな視点で多くの示唆に富む江戸時代の富商の村田孫兵衛家のいくつかの課題が明らかにされます。
12月24日 庭園の紅葉も散り始め、その落ち葉も風情を醸し出しています。
庭を埋め尽くす程のたくさんの落ち葉ですが、しばし掃除をする手を止めてもらいました。
掃き清めた所にも、風が吹くと直ぐ舞い降りてきます。
落ち葉の絨毯といいますが、今まさにその時でしょうか。
枝にとどまっている時も素晴らしいのですが、また異なった趣があります。
ゆっくりと、ぜひこの風情を楽しみに足をお運びいただければ、幸いです。
12月26日 第4回目の展示替えのチラシを作りました。
現在、旧長谷川治郎兵衛家では、「長谷川家の信仰と年中行事」の展示中です。
旧小津清左衛門家では、「松阪商人の茶の湯」から新年16日からは、「木綿商 津嶋屋竹内家のあゆみ」を展示します。
なお、原田二郎旧宅は「原田二郎と佐々木弘綱・信綱父子」を展示しています。
12月26日 旧長谷川治郎兵衛家の展示替えをしました。
台風で延びたお茶会がありましたので、一部前回の茶の湯関係の資料を残してありました。それもすっかり、替えました。
長谷川家で、代々受け継がれてきた行事があります。先ず、商売繁盛を願う商家にとって重要な恵比寿講と土地の神である山の神を祀るものです。
長谷川家の正月飾りを再現しました。
山の神の時の使用する道具類です。後ろのパネルには、庭園で行われていた山の神の時の様子等を展示しています。
12月26日 注連縄(しめなわ)に枯れ葉のようなものがいました。
右端にまさしく「枯れ葉」と見間違う4㎝程のものでした。
どう見ても枯れ葉に見えます。調べてみると「アカエギリバ」というガの仲間です。「アケビコノハ」に似ていますが、大きさと羽根を広げたときの模様が異なっています。
動いて初めて生物であることがわかりました。驚きの発見でした。
12月28日 令和元年 最後の子ども華道教室と子ども茶道教室がありました。
旧長谷川治郎兵衛家の離座敷で今年最後のお花教室がありました。
今回は、お正月に飾るお花のお稽古でした。それぞれのお家(うち)でお正月準備が整うことでしょう。
旧小津清左衛門家の向座敷では、抹茶のお稽古です。
1月の初釜にむけて、熱心に学んでいました。作法と姿勢が少しずつ身に付いていくのが伝わりました。
12月29日 お正月を迎える用意が整いました。
今日は、仕事納めでした。正月を迎える準備を確認しました。
代々の番頭さんが、用意をします。伊勢の地では、古くから疫病を除くためと邪気を払うため、また一家の繁栄をお祈りして一年中注連縄を玄関に飾ります。木札には「蘇民将来子孫家門」「七福即生」「七難即滅」とあります。
火と竈(かまど)の神として荒神(三宝荒神)様をまつります。年末に柳の枝に黄と白の餅花を付け、細い注連縄を飾って、「御竈神」の木札を吊し鏡餅を供えます。
歳徳神(としとくしん)様は、その年の福徳を司る神です。長谷川家では「大座敷」の前の坪庭にまつります。松の木に数本の松の枝を巻き付け「御歳徳神」と記した木札と「つぼ」と呼ばれる藁(わら)で作ったものを吊します。